『日曜の午後』

芝生があって 木があって ベンチがあって 川があって
そこに二人はいて
日曜の午後は 静かに ゆっくりと過ぎる

雲間から笑う太陽は やがて影をつくり 二人をつつむ
いつしかセミも眠り 半分の月が二人を照らす
星はわずかに見え 街灯に浮きあがる小さな山は ここからずいぶん遠くにあり
時間が止まったと感じる程の 永い瞬間
言葉を交わすことも忘れ ただその瞳の奥を見る

特に何をするわけでもなく
過ぎて行く時間に身をまかせ
今だけの空気を吸っている
たまに時計を見ては驚き 目を見合わせ 笑う

静かに過ぎる 日曜の午後
そこに二人はいて

いつまでも いつまでも これからも きっと笑って

そんな日曜の午後
ゆっくりとした いいにおいのする時間



99.9.19
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by basketworm | 2005-09-04 22:35 | ココロノヒキダシ


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