『えそら』

僕は空に絵を描くよ
この秋の、高い高い空に絵を描くよ
いつか流れる雲に覆われたとしてもそれでも
ぼんやりとは残るぐらいの筆圧で

あまりに青かった
あまりに遠かった
だから
あまりに眩しくて
向き合えなかった

僕は空似の絵を描くよ
この飽きの来ない空似の絵を描くよ
いつか終わるとわかっていてもそれでも
ぼんやりと笑えるぐらいの画力で

例えそれが絵空事であろうとも
踏み出さずにはいられない
生まれて初めて
はっきりと向き合ったから

僕は空に絵を描くよ
いつか二人で見上げて笑えますように


02.9.28
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by basketworm | 2012-09-28 05:12 | ココロノヒキダシ


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