何年か前の今日
僕は生まれ育った故郷から旅立ち
一人での生活を始めた
知り合いも友達も誰もいなくて
まっさらな何も無い部屋で膝抱えてただ
朝が来るのを待った
満開の桜と
笑うぐらい不釣合いな吹雪の中
将来の自分を思ってた
あの頃想像してた
思い描いてた未来とは
かけ離れた場所に僕はいるけれど
忘れないでいようと思ったこと
どんなことがあっても笑うこと
それだけはなんとか守り続けてる
不安で寂しくて
新しい生活に対する期待が押しつぶされそうだったあの夜
まさかこんなに笑顔に囲まれて
仲間と一緒に生きてるなんて
そっと教えてやりたい気分
大丈夫だよ
一人じゃないんだよ
10.3.28