『アイラブユー』

アイラブユー
誰もいない部屋
かすれてしまったその声は
オーディオから流れる音楽にかき消される

季節外れの白い息は
ゆっくりと天井に辿り着き
そしてぴったりと張り付く

この部屋の白はきっと
こうして塗られたものなのだろう

アイラブユー
つぶやくことしかできなくなったその言葉は
かつては叫びとともにあった

いつしかオーディオの音楽も止まり
かさかさの思いだけが
静かに残った


10.3.25
[PR]
by basketworm | 2010-03-25 17:29 | ココロ


<< 『遠い背中』 『冷たい雨』 >>